Rear Echelon Mother F**ker 前編 ~ 小倉拓也 (REMIND,カイ燗)

2011年6月26日 15:26

 今は吉祥寺で「カイ燗」という日本酒居酒屋を経営している小倉氏はshop33の時にREMINDというブランドを彼が持ち込ん出来た時からの付き合いになります。ブランドの活動は短い期間だったと思いますが、非常に人気がありました。その後、アパレルから離れ吉祥寺のとある居酒屋で働いている時に少し会ったりしましたが、少しご無沙汰した期間がありました。ふと、近所で日本酒専門の飲み屋を開いたと聞きました。日本酒はどちらかというと苦手な方だったので、そんなに行けないかなと思いました。しかし、一度行ってみると、日本全国からの銘酒とダブやエレクトロニカから70年フォークや演歌までのBGMでミックスされた空間は僕に新しいお酒文化を教えてくれました。そして今では週に2〜3回は通うようになりました(笑)KLFの「chill out」と極上の日本酒が作り出すワンダーランドは地球上でまだここだけだと思い込んでいます。そんな小倉氏にファッションに情熱を傾けた頃から今の日本酒に向けた思いに至るまでを語ってもらいました。(next33 AKIRA ARATAKE)

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はじめまして。
東京は武蔵野市吉祥寺にて、日本酒のほぼ燗酒専門のカイ燗といふ屋号の居酒屋をやっております、小倉拓也と申します。一時期REMINDという名のブランドで33にお世話になっておりました。今回こういう形で改めて33と絡めて、至極光栄でございます。酒と涙と音と服と女が好きな与太郎ではございますが、33無くして自分の人生は語れません、そんな自分の33との今昔話を書かさせていただきます。

 


昔(約20年前)

その店の扉を開ける時は、いつもやわく緊張していた。薄暗い雑居ビルのコンクリートの階段を上がりながら徐々に聞こえてくる、モコモコとした低温域の音がそうさせたのか、胸の高鳴りを感じながら入ると、視界に入ってくる全ての事が、非現実であり、別の世界に在る総合画廊の様な感じがした。

当時の僕は、CLUB DADAに行ったり、ロドニーミューレンのスケートに驚いたりしながら、AKIRAに触発され、青いカプセルに砂糖を入れて、それを奥歯で「カリッ」と噛んで「元気出てきたぜー」って感じの今思えば痛い少年でございました。昼はスケボー夜は先輩達の後ろに金魚の糞が如くくっつき、ミロスガレージやゴールド、インクスティック等々、様々な東京ナイトフライトに連れて行ってもらっては、そこでうごめくイカシタお兄さんやお姉さんを、クラブの隅からじ?っと眺め「怖っえーカッケー」「なんだあの服、この流れてる曲はなんだー」と心の中で絶叫し、どうしたらあの怪しくてヤバイ雰囲気の中に入れるのかを考え、いつも自分に足りないもの探している様な、悶々とした日々を過ごしていた気がします。

そんな中でハッキリとした答えがファッションでした、あの兄さんや姉さんが着てる服って何だ?そんな素朴な感覚から、自分なりに色々と調べ、辿り着いたのが、33やロンディスのちEMや東京堂などで、それらの店を親友である伊藤(のちREMIND結成)とほぼ毎週探りに行く様になりました。その中で、いたいけな坊やの心をキュ?ンと掴んだのが、言わずもがな33でGIOGOIは勿論TAR、グラフィックマニピュレーター、FAKECHILDREN、アナーキックアジャスメント、などなど、日本と外国のインディーズブランドがさりげなく混じりあって置かれていて、どれもが強烈な個性を放っておりました、それまで自分が着てたスケボーブランドの服とは一線を画す、ヤバイ雰囲気と胸キュンな感じを持ち、それ等の服を着てる時の高揚感は、半端じゃ無いものがあり、ダークなスーツにボルサリーノをキメてる風?に、全てのアイテム達が坊やをワイルドサイドに行ける男に段々と育てていってくれたのでした。

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そんな服を着込み(もはや武装に近い、、、)色々なライブに行きました、その中でも印象的なのが、多分91年か92年頃に代々木チョコレートシティーで行なわれた、CHECK YOUR MIKEでのマイクロフォンペイジャーのライブ、多分そこまで本気じゃ無かったと思いますが、これぞ真の東京アングラ感が、見てて緊張するぐらい強烈でした。もう一つも確か92年頃だったと思います、クラブチッタで行われた、DJ SUPER STARS HIT PARADE(確かSHOPはTARとアンダーカバー)でのSPECIAL Kのライブ、とにかくステージの世界観と音のリンクは舞台芸術そのもので「うおーっ!」。更にその時投げられた12インチを家に揚々と持ち帰り、あの音が聴けるとワクワクしながら取り出すと、全面にKの刻印が刻んであり、また「うおーっ!」後日33で無事に購入できましたけどね。簡単に改めて振り返ってみても、あの頃のインディーズの空気感だったり、そこで創られていたオリジナリティみたいなものが、ダイレクトにリンクしていたのが33。やりたい事やれよ、自分が納得するものでかっこよければ何だって良いじゃん、と親父の背中ばりに広かったのも33。そんな場所で、何かやってみたいなと思い、今度は自分自身を模索する様になりました。


後半は、そんな中でつくった、リマインドと現在までの流れを書かせていただきます。宜しくお願いします。

後編

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吉祥寺 カイ燗
2011.06.24  10:00PM
Photographed by Kei Mrata
着用のT-SHIRTSはGio-Goi TOIL

next thirty three

next33スタッフがshopの最新情報、Gio-Goiや国内のインディースブランドの歴史や関連する音楽、アート、 各アイテムのディテールから、あんまり関係のない映画や本の紹介などを、ゆるーく語ります。
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