近況と昭和の邦楽 AKIRA ARATAKE (next33)

2011年7月 7日 17:15

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前回までは90年代までのshop33を思い出して綴ってみましたが、過去を振り返ってばかりじゃいけないので、今回は最近のことを書いてみます。

学生の頃は、海外の音楽(洋楽)を貪る様に聴いていましたが、同時に国内のフュージョンやポップスも良く聴いていました。いわゆる邦楽ですが、これが今は和モノと言われて、熱を吹き返して自分の中に沸々と湧き始めました。でも昔、僕が聴いていたのはいわゆる当時のヒット曲や名盤といわれたアルバムばかり。はっぴいえんどやシュガーベイブ、ティン・パン・アレー、ナイアガラ等大御所系から、稲垣潤一や角松敏生等のジャパニーズAORぐらい。しかし、日本のフォーク・ロック・ポップス・シーンには瞬間、キラ星のごとく輝きを見せた多くのアーティストがいたことを最近になって知りました。

 

例えば、スタジオバンドマンで構成され76年頃に活躍したラストショウ。「リラックス」という曲は、まさにキリンジの原型といえる名曲(残念ながらネットにはありませんでした)。宿屋の飯盛という変な名前のグループの「飛んでみたのさ」はゆらゆら帝国を彷彿とさせるメローなフォーク・ロック。LOUというバンドの「僕のルウ」はサニーデーサービスのカバーみたいに聴こえます(こっちの方が古いけど)。

宿屋の飯盛
http://youtu.be/dBC67tnAs6E

LOU


これらのバンドやアーティストは名前も曲も知らなかったけど、今聴いてみるとこれが、まったく古臭くなく、今の曲と言える程、新鮮に聴こえます。売れなかった、無名のまま終わってしまったけれども、とても音楽的にもとても奥深く、とてもチャレンジングな人達が、当たり前ですが沢山いたことに今更ながら感動と郷愁を誘います。

こんな新しい音楽世界の旅の楽しさを教えてくれたのは、下北沢のとても素敵なBAR、Delmonicosのオーナー森さんです。そこでは膨大なあらゆるジャンルのアナログ盤が壁に並べてあり、他では殆ど聴く事が滅多にない、当時アイドルと言われた太田宏美や三原順子(現国会議員!)等のアルバムの中の隠れた名曲を聴く事が出来ます。またLP盤のジャケットをしみじみ眺めるのがまた楽し。これを日本音楽史の再発掘、ルネッサンスと言わずして他に何と言いましょうか。ご興味をもしもたれた方がいましたら是非、BARの扉をを開けてみて下さい。そこにはあなたの知らなかった世界が広がっているかもしれません。

ちなみにDelmonicosとの出会いは昨年、吉祥寺のSEETAというクラブで行われたMADCHESTER NIGHTのBAR FLOORでDJをやっていた人達がいて、その中でSTONE ROSESの見た事の無いデザインのカッコ良いTシャツを来て、相当なマンチェ振りでダンスを繰り広げていた人が気になってしょうがなくて、つい声をかけてしまったところから始まります。ナンパの相手が男性だったのは、非常に残念でしたが(笑)。どこでそのTシャツ買ったんですか?と尋ねたら、自分で作ったと。おお、凄い。で、ここにいる人達はあまり吉祥寺で見かけない人達だったので(そこでは凄く目立っていたのに)、どこから来たんですかと聞いたら、下北沢のとあるBARだと。もう気になって仕方が無かったので、数日後に訪れてからは、良く通わさせてもらっています。でもそこで浴びたのは郷愁のマンチェ・サウンドじゃなくて、和モノ・レアグルーブの洗礼だったのです(笑)。でもきっと今年もMADCHESTER NIGHTではインディ・ロック全開で踊らせてくれることでしょう(憶測)。

と言う訳で、その影響を受けまくりで、吉祥寺の小さなBARでイベントをやることにしました。ニュースクールハウスやエレクロニカ、ダブステップが中心だと思いますが、長老の私はこの和モノで行きます。とにかく家や散歩中のイヤフォンじゃなく大きな音で、皆に聴いてもらいたい衝動を押さえきれません(笑)。イベントは吉祥寺のBAR CHEEKYという場所で、殆どDJをやってないメンツのこじんまりとしたパーティですが、きっと面白いと思うので、ご興味のある方は是非。先週ブログを書いてくれたカイ燗の店主、小倉氏も参加。きっと素敵なグルーブを運んでくれると思います。

今回は図らずも少しイベントの宣伝っぽくなってしまいました。さらに過去を振り返らずにと始めに言いながら、さらに90年代よりも過去の音楽に戻ってしまいました。どうしてこうなるかな。ご容赦下さい。

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next thirty three

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