【再掲】BOOM BOOM SATELLITES の川島です。

2018年10月 1日 12:00

BOOM BOOM SATELLITESの川島道行氏は2016年10月9日に亡くなりました。且つて33のために2011年10月に寄稿してくれた彼の文章がありましたが、その時期の諸事情で掲載をとりやめていました。今はその問題も無くなり彼のデビュー前の影響を受けたバンドや揃えたシンセサイザー、サンプラーなど楽器のことなど貴重な話を彼の自らの言葉で語る記事を、今年の三回忌を迎えて再掲載します。

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今回はBOOM BOOM SATELLITESのヴォーカル、川島氏がこのコーナーに寄稿してくれました。川島氏はデビュー前から、良くお店(shop33)に来てくれていました。随分長い付き合いになります。今は世界中のフェスでもヘッドライナーを飾る程のビッグバンドになりましたが、全然あの頃と変わらない気さくさで交流させてもらっています(BARで飲むとかですが)。そんな彼が昔から愛用してもらっていたGio-Goiの新しいスタイルでも共鳴してくれました。今回Gio-Goi着用のオフショットと共に、とても興味深いBOOMBOOM SATELLITES以前の彼の音楽ストーリーを語ってくれました。前置きはこれぐらいにして、どうぞご覧下さい!

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Gio-Goi T-SHIRTS / TAINTED

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Gio-Goi NILYON JACKET / JAAKO

なんなら上下ジャージでデートに行くような13歳のスポーツ刈りのサッカー少年が、引っ越した先の近所の友人が聴かせてくれたALIEN SEX FIEND やKILLING JOKEらのUK NEW WAVE, ポジティブパンクなる音楽に衝撃を受けてバンドを始めたのが事の始まり。白塗りの黒い衣装で、ギターやベースと同じように乱暴に扱われるシンセやドラムマシン。鉄板をグラインダーで削りながら絶叫し、ディレイが響き渡る…音程感失うまで激しく歪んだファズギター… 。破壊衝動とともにカッコつけたがっていた自分にとって、それはそれは衝撃でした。

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Gio-Goi JACKET / CADET02

NEW ORDER, DANCE SOCIETY, PLAY DEAD, Einsturzede Neubauten, Birthday party, Virgin Prunes, SPK. PSYCHIC T.V. Gene loves jezebel. Bauhaus, Siouxsie and The Banshees、Sisters of Mercy … 有名無名問わずどんどん引き込まれていきました。田舎の小さなレコード屋には普通では入らないレコードを友人はどこからか仕入れてきては聴かせてくれました。高校に入ると周りの友人達がやるバンドは皆、BOOWY, レベッカ、ラフィンノーズ、ブルーハーツ、HEAVY METALバンドのコピーでした。そんななかでも同じ嗜好の友人を見つけてNEW WAVEなコピーバンドを続けました。

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Gio-Goi T-SHIRTS / TALAHASSY

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Gio-Goi T-SHIRTS / TRIGGER

大学で上京すると、好きな音楽は何でも手に入るといった感じで、大興奮でした。シカゴハウスやエレクトロを聴きながらHANOI ROCKSやJOHNY THUNDERSも聴きつつ、RAMONESが来日するとなると必ず行って揉みくちゃになって帰ってくる、そんな雑多な音楽生活をしていました。まもなくNIRVANAが登場しグランジが確立されて、ミクスチャーバンドも多く登場していました。そんな中で、サンプラーを使ったロックバンドをやろうと長めのローンで買ったAKAIのドラムマシーンXR10と友人で組んだのがBOOMBOOMSATELLITSです。

HIP HOPもサンプリング主体で作られていてとても刺激的でした。過去の音源を切り取って継ぎ接ぎして、自分達のメッセージをのせる、それは近未来的な手法で、さらにD.I.Y.の精神はパンクのそれと相まってマイノリティーが権利を主張するべく産んだREBEL MUSICだと感じ、そんなアティチュードにも刺激をうけ、楽しむだけのものではなく『考える』『覚醒』のためでもあるんだということも改めて感じました。

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Gio-Goi JACKET / CADET02

同時にJESUS JONES やEMFといったスケーターファッションに身を包んだバンドにも。。。PRIMAL SCREAMのSCREAMADELICAには特に思い入れがあります。ROCK BANDがDJをプロデューサーにして作った名盤。12inchで何versionも切り出される楽曲達をレコード屋に通い詰めて手に入れていました。そんな流れはギターバンドにも現れ始めます。MY BLOODY VALENTINE のglider.ep.に収録のSOONのANDY WEATHERALL remix にも心躍らされました。自分もこんなハイブリッドなエレクトリックでダンスミュージックを地で掻き鳴らすギターバンドがしたいと妄想していました。STONE ROSES, KLF, 808 STATE, RIDE, SONIC YOUTH, 本当に色んな音楽を聴きました。そうこうしてるうちにドラムマシーンでは物足りなくなり、サンプラーを手に入れます。AKAI S950です。それさえあればあのサウンドは手に入るといった考えは当然通用せず。。。大学の同級生で他のバンドでベースを弾いていた中野をバンドに誘いました。彼とは自分のそういった音楽の嗜好があう友人だったので彼がバンドもやっていて打ち込みにも長けているのは知っていました。彼も当時まだ高価な楽器だったサンプラーで作曲することに興味を持ってくれたようで手伝ってくれるようになりました。そうしてBOOM BOOM SATELLITESはGuitar, Bass, Vocal, DJの4人編成になりライブハウスで活動をするようになりました。時にはラッパーを入れて6人になってみたり。。。

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Gio-Goi T-SHIRTS / TRINKLET

その頃、服を買いに行ったり、最新の音楽を仕入れに行ったりしたのが33でした。まだアマチュアでお金もない中、ライブといえばお店に行って服を調達しに行きました。この辺りまでは音楽を楽しんで作って演奏するアマチュアバンド。その後JAZZ BARで働きつつ数年の後、デモテープを送った先のレーベルのひとつ、田中フミヤさんがはじめた『とれま』のコンピの収録の話があったり、ベルギーのレーベル、R&Sからも良い返事をもらうことになったり。。。とwikiやオフィシャルにあるような経歴へと繋がっていきます。

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Gio-Goi SWAET / RICO

33を通してGio-GoiやFake ChildrenやNUKE(後のjulius)、SABOTAGE等を知って着るようになるのもその後の話。話は散らかって長くなってしまって辿り着けませんでしたが、そんなこんなな話はまた次回。途中書きましたが、PRIMAL SCREAMのマニとの話を最後にひとつ。PRIMAL SCREAMの日本公演で共演したとき、PRIMAL本人達のライブがまだ終わらないうちステージ袖に引っ込んできたマニにガッチリ肩を組まれ『お前のベースは最高だったぞ!』と一瞬でこちらが酔うほどに酒臭いダミ声で耳元で叫んでくれました。知らない方もいるかと思います。自己紹介が遅れましたが、僕はギターヴォーカルの川島です。読んでくれてありがとうございました。次回があればまた。

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吉祥寺 FIRST CIRCLE and DAYS  2011.10.28 8:00PM ~
Photographed by Kei Murata

あまり語られてなかった、とても素敵な話でした!次回も楽しみにしております!
(Akira Aratake)

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next thirty three

next33スタッフがshopの最新情報、Gio-Goiや国内のインディースブランドの歴史や関連する音楽、アート、 各アイテムのディテールから、あんまり関係のない映画や本の紹介などを、ゆるーく語ります。
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