Duck Rockが選んだ 'TOP 30 'SUMMER' SONGS OF ALL TIME'

2012年7月17日 15:45

雨で不安定な日が続きましたが、連休中の東京は快晴。まだ多くはないですが、近所の公園でも蝉が鳴き始めました。夜は多少は蒸しますが、それでも外は結構気持ちがいいです。そして、連休中は鎌倉の由比ガ浜海水浴場のビーチでDJをしてきました。

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夏と言えば、海水浴、花火、バーベキュー、ガーデン・パーティ、キャンプ、お祭り、虫取り、川遊び、そしてうなぎ... と子供の頃からの記憶と言えば、夏の思い出が多いことにも気付かされます。花火とバーベキューとお祭りは大人になっても今でも続いていますが。そして夏の思い出と共にに蘇ってくるのが、その時代時代の音楽だったりします。結局そこに結びつけてしまうのですが... 。今でもよく覚えているのが、中学1年の夏、家族で故郷大分の海水浴場に行っていた時に浜辺のどこからか流れてきたBlondieの 'Heart of Glass' です。ちょうどその頃数年間僕は体を悪くしていて、スポーツ全般、体育の授業も受けてなかったのですが、実はそれがそんなに辛い思い出ではなくて。その分浮いた時間でより音楽に没頭集中できたのかなとさえ思っています。まさにそのとき浜辺で聴いた 'Heart of Glass' もそんな感じではっきり覚えています。また同じ頃、実家が喫茶店を経営していて、お店が川沿いにあったため、毎年夏になると川で行なわれる花火大会のお客でごった返していました。喫茶店の前では出店も出して缶ジュース売りの手伝いもしていました。その時お店の有線で流れていた曲が、Gary Numanの 'Cars' でした。なので花火と言えばGary Numanを思い出します。僕の完全に個人的な夏の思い出というだけて、曲そのものは夏と何ら関係ないですね。 子供の頃NHK-FMのラジオで毎週日曜日の夕方6時-7時「夕べのひととき」(DJ: 石田豊) という番組があったのですが、その番組でこの頃の季節になると「夏の曲特集」というのをやっていました。春には「別れの曲特集」が、梅雨には「雨の曲特集」が、冬には「クリスマスの曲特集」が... といろいろな特集をやっていました。僕が音楽を季節感としてより楽しめるようになったのは、この番組の影響もあったかもしれません。というわけで、今回はまさにこれからの訪れる「夏」に因んだ「夏の曲大特集」です。

1. The Pale Fountains - Crazier (楽園の少女)
出だしから「Sundrenched girl (お陽さまの光をたっぷり浴びる少女), Crazier but keeps me goin', Makes me smile (僕を微笑ませ), Laugh like sand and so forgiving... 」なんて甘酸っぱい歌詞。スティール・ドラムがトロピカルで夏を感じてしまいます。この曲のレコーディング技術と言うか見事なエコー・サウンド、ダビーなベース・ラインといい素晴らしいです。
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2. Lovin' Spoonful - Summer In The City
「Hot town, summer in the city... Come-on come-on and dance all night」とナイト・クラブのダンス・フロアでかけて下さいと言わんばかりの歌詞が最高です。この曲、夏になると毎年DJでかけているくらい好きで、そしてすごく盛り上がります。歌詞が本当にダンス・フロアと直接的ですものね。



3. Michel Polnareff - Tous Les Bateaux, Tous Les Oiseaux
イントロの波の音、カモメの鳴き声、船の汽笛を聞いただけでもう勝手なイメージがどんどん膨らんでいきます。邦題は「渚の想い出」。ロマンチックです。



4. Spectrum - Don't Go (Please Stay)
曲全体に波の音が入っていて、歌詞はただひたすら「Don't Go. Please Stay. (行かないで... ここにいて... )」のループです。1966年のCryin Shamesの'Please Stay' (Driftersの1961年がもっとオリジナル) に影響を受けて作られたのではないかなと思います。Sonic BoomやMarc Almondは、きっと普通にオールディーズ・ポップスとかが好きなのではないかと思います。



5. Depth Charge - Dreaming Of The Jungle
この曲はすごいです。南国のジャングルの鳥の鳴き声やいろんなSEやサンプルがふんだんに使われていて、かなりカッコいい曲です。何て言うか暑苦しい音楽ですね。素晴らしいです。夏とは関係ありませんが、Depth ChargeことJonathanとは昔中野駅北口の居酒屋に飲みに行ったこともあります。この曲が収録されているアルバム 'Limited Reflection Edition' は、エレクトリック・ミュージックの中で言ったらTOP10か5に入るくらい好きなアルバムです。



6. Nancy Sinatra & Lee Hazlewood - Summer Wine
サマー・ワインですね。本題と逸れますが、藤圭子の '圭子の夢は夜ひらく' は、間違いなくこの曲のメロディをヒントに作られていると思います。


7. Pacific - Mineral
渓流のような川のせせらぎが始めの数十秒間入っています。マイナス・イオン・ミュージックですね。
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8. The Stranglers - Midnight Summer Dream
「黒豹」のアルバムのA面1曲目に収録。邦題は「真夏の夜の夢」です。

9. Brian Hyland - Sealed With A Kiss 
「Tho we gotta say goodbye for the summer... 」といった内容の歌詞で、Bobby Vintonやいろいろな人のヴァージョンがあります。タイガーマスクの終わりの曲に似てますね。どちらも大好きですが、悲しくて切ない曲です。

10. Fun Boy Three - Summertime
どれがオリジナルか分からないくらい数え切れない程のカヴァー・ソングがリリースされてますが、 'Summertime' の中でこのヴァージョンが一番好きです。

11. Yvonne Elliman - If I Can't Have You (O.S.T Saturday Night Fever)
夏の音楽ではないと思いますが、この曲が収められているアルバム「サタデー・ナイト・フィーバー (サウンドトラック)」 は、映画の公開が、アメリカでは1977年12月なのに対し、日本では1978年7月に公開だったんですね。だからリアル・タイムだった僕にとっては夏のイメージが色濃いのだと思います。小学校の夏休み、街の映画館やレコード屋にたくさんのポスターが貼られ賑わってたのを覚えてます。そう言うのもあって更に夏の記憶と言う感じですね。ちなみに「スター・ウォーズ」も日本では1978年の夏休み映画として公開だったんですね。ほぼ同時期、夢のような時代です。

12. The Boomtown Rats - Mood Mambo
ペレス・プラード楽団も顔負けです。本当です。Boomtown Ratsががマンボをやりました。当時本当にやられました。
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13. Blondie - Heart of Glass
冒頭に書いたとおりですね。浜辺の海水浴場での思い出の曲ですね。

14. Haircut 100 - Benefit Of The Doubt
レゲエやスカに影響受けたギター・カッティングにホーン・セクションというだけで勝手に夏のカテゴリーに入れてしまいました。1983年にニック・ヘイワードが脱退した後の、セカンド・アルバム 'Paint and Paint' の中の曲。このアルバムは余り売れなかったらしいのですが、僕的には 'Pelican West' に負けず劣らずの大好きなアルバムです。こんなにソング・ライティングも演奏技術もすごいバンドが、たった2枚のアルバムで解散してしまったのもがちょっぴり惜しいですね。この人達本当に演奏が上手い!

15. Rollling Stones - Summer Romance
僕がStonesのアルバムの中で一番好きな 'Emotional Rescue' のA面2曲目に収録。

16. Jesus & Mary Chain - Kill Surf City
まさにそのままですが、'Surf City' に対し 'Kill Surf City' というのがいいですね。Jesus & Mary Chain... よく聴くととてもポップです!

17. Jan & Dean - Surf City
そしてこちらが本家Surf City (笑)、1963年ですね。

18. ABBA - Summer Night City
映画「Taxi Driver」を少し彷彿とさせるPVも最高です。

19. The Honey Drippers - Sea Of Love
1984年にして見事に50'sな世界観の曲です。あのLed Zeppelinみたいな音楽をやっていたRobert Plantがこういったおちゃめなオールディーズを歌うってのがまたいいですね。皆ポップスが好きなんですね。



20. Air Supply - Lost In Love
日本でも大ヒットしました。ジャケットが夏の海に浮かぶヨットですね。以下、AmazonのCDレビューからの引用です (いいライナーだったものですみません) 。「エア・サプライ... 吹き抜ける風のような爽快感が特徴の彼らの音楽はペパーミント・サウンドと称され、特にせつなさがにじみ出るバラードが人気を博した。しかし評論家達はそれをよしとせず、腰抜け呼ばわりの酷評を紙面に躍らせた。ところが、リスナー達はそれらを意に介することはなく、80年発表のこのデビュー・アルバムから、この曲をはじめとする、シングル3タイトルをベスト5入りさせ、彼らを上昇気流に乗せたのだった。」

21. Daft Punk - Fresh
イントロが海岸の波の音で始まります。ビーチで聴いたら尚気持ち良さそうです。先日由比ケ浜のビーチでDJイベントがあったので、かけるにはもってこいの曲だと準備万端レコードを用意してたのですが、家を出る直前CDJ 2台しかなくなったと主催から言われ、この曲に限っては持ち合わせがLPレコードだったもので、かけるのは断念しました。iTunesでDLしておけばよかった。まあ仕方ないですね

22. The Style Council - Long Hot Summer
この曲も夏になるとラウンジなんかでかけてた時期があります。90年代頃だったかな。PVはPale Fountainsの 'Thank You' に少し似てますね。


23. The Floaters - Float On
ディスコ・ブームの真っ只中の1977年リリース。こういった曲は10代、20代と余り聴かなかったのですが、数年前ラジオで聴いて素直に好きになりました。Float On、浮くとか浮かぶという意味で、何となく選んでみました。涼しげな曲です。


24. New Order - The Beach
1983年の大ヒット曲 'Blue Monday' の12インチ・シングルのB面に収録されている 'Blue Monday' のInstrumental VersionというかDub Version的なのがこの 'The Beach'。ただタイトルのみで選びました。

25. The Beach Boys - Surfer Girl
説明不要な同じみの曲ですね。美しいです。

26. Josh Macrae - Messing About On The River
リズムに合わせて水の雫の音が入っています。1961年の曲ですが、60年代の音楽は結構サウンド・エフェクト効果が凝っていて面白い曲が多いですね。

27. The Theme From 'A Summer Place' - Percy Faith Orchestra
邦題は「夏の日の恋」パーシー・フェイス・オーケストラですね。1970年代のデパートの紳士服売場なんかでかかってそうな涼しげな曲です。美しい曲です。

28. Greeen Linez - Hibiscus Pacific
タイトルが「ハイビスカス・パシフィック」。ハイビスカスと言えば、亜熱帯の南国の植物というイメージがあります。あとこの曲が収録されているGreeen Linezのアルバム・アート・ワークが「夏」してて、80年代の「FM STATION」の雑誌の表紙とか付録のカセット・ラベルを思い出します (すごく似てはいないけど、雰囲気が)。ある意味80年代の日本の夏といったのが僕個人の印象。日本の夏と言えば「男女7人夏物語」?この曲を聴くと、そのドラマの話の中でさんまが木更津のスーパー・マーケットで買い物してて、大竹しのぶと鉢合わせに... みたいなシーンが思い浮かんでしまいます。と言うので夏の名曲28位に選びました。以下、AmazonのCDの通販ページのアーティスト紹介欄より引用「UKのHong Kong In The 60sのメンバーChris GreenbergとUK出身で東京を拠点するDJ/プロデューサーで、音楽レーベルDiskotopiaを主宰するA Taut LineことMatt Lyneのコラボ・プロジェクト。90年初頭のダンス・ミュージックと2人の子供時代以来はまり続ける70年代、80年代のジャズ・ファンク、 シンセサイザー・ミュージックにR&Bをブレンド、さらには日本のレトロ・シティ・ポップ、フュージョン、スーパーマーケットのBGMなどをミックスし、ひとつのカクテルのようにサーブする、現行インディとも繋がるよりリアルでアンリアルな10年代的レトロなヴィジョンを披露。」

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29. Armand Van Helden - Hot City Nites
「Hot city nights, Moving on the floor, Hot coty nights, Everybody wants more」といった歌詞。ダンス・フロア音楽ですね。

30. Richard Marx - Endless Summer Nights
本当に好きというわけではなかったのだけれど、そんなに悪い音楽だとも思わなくて。好きか嫌いかどちらか選べと言われれば、好きと言える。ラジオのスイッチを切りたくなるような音楽もある中、そんなに嫌いではない音楽は聴いていて悪い気はしない。夏の曲ですね。

ざっと思い出せた夏の曲を挙げましたが、まだまだたくさんあると思います。選曲そのものは、Duck RockとかDJとしてとかプライベートで聴く音楽だとか、分けることは難しいですし特に分けることもないのですが、どれも好きな曲には変わりありません。知らない曲は文章だけでは「?』というものもあると思います。もしも気になる曲があったらYoutubeやamazoinで試聴して聴いてみて下さい。iTunesで国内のだと発売されていないものも結構あるので。ちなみにアメリカのビルボード誌が選んだ「TOP 30 'SUMMER' SONGS OF ALL TIME」というの見つけたのですが、うれしいことにLovin' Spoonfulの 'Summer In The City' は、なんとチャートの2位でした。Katy Perry feat. Snoop Dogg の 'California Gurls' が1位だったのにはちょっとがっかりしました。

他にも「Eddie Cochran - Summertime Blues」「Chad & Jeremy - A Summer Song」「The Go-Go's - Vacation」「Bay City Rollers - Summer Love Sensation」「Bananarama - Cruel Summer」「The Cure - The Last Day of Summer」「Jimi Hendrix Experience - Long Hot Summer Night」「Kool & The Gang - Summer Madness」「Chris Rea - On The Beach」「Isabelle Antena - Seaside Week End」「Kool & The Gang - Cherish」「Wham! - Club Tropicana」「The Fat Boys, feat. The Beach Boys - Wipe Out」「Queen - Seven Seas of Rhye」... 等々たくさんあります。夏は暑くて苦手だと思っていた頃もありましたが、こうして考えたら僕も何気に夏が嫌いではないことに気付かされます。かなり個人趣味なテーマでしたが、読んでいただきありがとうございました。

DJ Duck Rock

1990年代初頭ナイトクラブでのDJをスタート。DJセットでは、ハウス、ブレイクビーツ、エレクトロとその時代の最新のエレクトリック・ミュージックを軸に、時に60〜90年代のモンド、ロック、ニュー・ウェイヴ、インディーなどの音楽をアクセントとしてミックス。BPMや質感の異なるそれらの多様な音楽の組み合わせ、DJミックスさせていくそのスタイルは、現在も変わらずジャンルの違和感を越えユーモアに溢れている。1999年以降、現在のDuck Rockに名義を改め、DJにとどまらずリミックスやプロダクションも本格的にスタート。Jon Spencer Blues Explosion,Space Cowboy, Polysics, Tokyo Sluts, Ramrider, Digiki,Detroit7他からのオファーを受け、数々のリミックス作品を手掛けオフィシャル・リリースされてきた。2002年にはKSRよりMixCD'Sound Republic Vol.2 Mixed by Duck Rock' (KCCD-092)を発売。その後も複数のコンピレーションに参加を重ね、現在もリミックス等のプロダクションとDJとで平衡して活動している。
http://soundcloud.com/duckrockremixes
http://www.mixcloud.com/djmixduckrock/
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