松本

2012年11月22日 14:34

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先週の土曜日11月17日は、長野県松本市にあるSONICというクラブにDJに行ってきました。松本と言えば、東京郊外で僕が最も多くDJで訪れた地でもあります。

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Duck Rock初松本 (2003年の夏@是空)

松本の人達との最初の出会いは、2003年の春、まだ新宿歌舞伎町にあった頃のリキッドルームで、そこで行なわれた音楽雑誌LOUDの「創刊100号記念パーティー」の時に彼らが遊びに来てくれたのが最初でした。そのパーティーでは、Q'hey, Wada, DJ Tasaka, Takkyu IshinoらテクノDJやハウスDJも多く出演し、Duck Rockはその晩ブレイクビーツとハウスをかけました。僕がDJを終えてバーの方に行くと、松本から来ていたGaru君、トシ君、オガさんらが僕に話しかけてきました。「Duck RockさんがLOUD誌で書いている12インチ・シングルのディスク・レビュー読んでます。僕らが好きなものばかりチョイスしてて、どんな人だろうって今日来たら話しかけようと思ってDJ聴きに来ました。」って具合で。当時僕はLOUD誌で「ダンス・シングルのニュー・リリースもののディスク・レビュー」のページの原稿を毎月書いていて、その読者だった彼らの音楽趣味とDuck Rockのテイストがピッタリ合ったというわけです。その頃例えばFinger Lickin'などのブレイクビーツの音楽は、日本ではそんなには浸透してなかったので(不人気と言うほどではなかったですが)、お互いその辺りが好きということで強く共感し合ったというのもありました。その後もラウンジで一緒に飲みながらいろいろお喋りしていたのですが、「今度Duck Rockに松本でDJをやって欲しい。」と言われ。あれから9年が経ちますが、以来彼らは僕を松本にDJとして9年間ずっと呼び続けてくれています。そして彼ら自身も松本の街でDJやオーガナイザーを続けているようです。

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トシ君(左) ドンチ氏(右) 写真に写ってませんがアートワークのプージ氏も左端にいます。

松本に初めてDJに訪れたのは2003年の夏で、クラブ是空での"Scheme"というパーティでした。その日の松本のDJはGaru, Miyamoto, Oga, Sasaki。是空のミキサーはUREI model 1620 MUSIC MIXERとサウンド・システムもハイクオリティそのもの。普段クロスフェーダー派の僕だったので、この日のロータリーフェーダーは最初少し焦りましたが、UREIに触れ合えるいい機会だと思い使ってみました。お客さんも沢山来てDJもパーティーもいい雰囲気で終われました。そんな初めての松本でした。

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DJ Garu(左) DJ Miyamoto(右) @是空

その翌年2004年の"K-House"では、Sweet Junkies (Garu, Miyamoto) とオダさん (今松本のMole Hallで"Joker"というパーティーのレジデントDJをやっているK,J,) らと共にDJをしました。そして2005年には新たに"Toy Box"がスタート。このパーティーから移転後の新たな是空で隔月での開催となり、僕は1ヶ月おきに松本でのDJをするようになりました。頻繁に訪れるようになったこの頃から松本の人達の顔も徐々に覚え、松本の飲み屋事情も少しずつ分かってきて、松本の街並にも段々と慣れてきました。この"Toy Box"での僕のDJはいろいろな実験もしました。ベースとなるのは120-130BPM台のブレイクビーツとハウスだったんですが、10%の例外の音楽性もあるというのが僕のDJなので、75BPMの変則ビートに150BPM台のエレクトロをミックスしてかけてみたり、詰め込み過ぎない程度にいろいろやってみました。松本ではこれがよいふうに転び、自分のやりたいスタイルでDJプレイすることが出来ました。そしてそのうちBluewaterも(当時2人組のセットで)参加するようになっていき、パーティー全体の音楽性も更によくなっていきました。このパーティーは2005〜2006年の丸2年近く続きました。同じ時期、東京ではBluewaterとDuck Rockのパーティー"Deck'N'Effect"を開催していましたが、松本のパーティーピープル達はわざわざ車で松本から東京まで何度も遊びに来てくれたんです。"Deck'N'Effect"以外でもFreelandが来日した時にも彼らは渋谷に来ていました。

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TOY BOX@是空 (2005年)

話を松本に戻して、その後も僕は松本でのいくつかのパーティーでDJをして、そして現在Sonicで行なわれている"Circus"というパーティーが、2009年主催者どんち氏の一声でスタートしました。早いものでこの年末で丸3年経ちます。

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B2Bの時のBluewater Hideki (左) & Dai (右) @SONIC

先週末にも行なわれたばかりの"Circus"のパーティーですが、いろいろな人達が顔を出してくれました。今回東京からはBluewaterのDaiとDuck Rockの2人がゲストDJでした。東京から一緒に行ったのですが、行きは16:00新宿発のあずさ。電車内では、二人共MacBookを座席に広げヘッドホンをつけ夜のDJの準備のやり残しをしていました。僕はBeatportでダウンロードした曲群をCDRに焼いたり、Dai君はLiveの中の曲を整理していたようです。普段頻繁には会えないので車中ではおしゃべりしようと思っていたのだけど、ヘッドホンでお互いコミュニケーション遮断状態でした(笑)。新宿-松本間は所要時間およそ2時間半なのですがあっという間の到着です。到着後はSonicでサウンドチェック、そしてイベントスタッフや仲間とVIVAに晩御飯を食べに。僕はここのレバカツが好物です。巷のレバ刺しよりVIVAのレバカツです。松本に大吉という焼き鳥屋もあるのですがそこのしそ巻も美味いです。そしてVIVAの次は僕が大好きなクラブSabbatにDai君とつよし君と帰省中のオガさんとで行きました。Sabbatは以前是空を経営していたTommyさんが現在経営しているクラブで、Dai君にも見て欲しかったというわけで。半年前僕はここでDJをして、その時新しいDJブースを改築中だったのですが、それが完成していました。以前UREIのロータリーフェーダーのミキサーが1台置かれていたのですが、加えてクロスフェーダーつきのDJミキサーも追加で設置されていました。1つのDJブースに2台のDJミキサーが選べるわけです。僕は普段クロスフェーダー派なもので、僕がSabbatでDJしてる姿を勝手に思い浮かべて一人でにやにやしてました。Dai君もSabbatをすっかり気に入ったようで舞い上がっていました。

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Bluewater(左) Duck Rock(右) @SONIC

そしていよいよ会場のSonicへ。もう何年もDJで行っているのでさすがに顔なじみも多いです。だけど僕の悪い癖で一度に沢山の人の顔を覚え切れず、先週も明らかに「あっ、この人半年前にもイベント遊びに来てくれた人だ。えっと名前が出てこない... と時々こんな調子なんです。沢山の人が来てくれてるとは言え、無礼な話です。大ホールじゃあるまいし。Sonicはダンスフロアもですが、バーも賑わうのが特徴的なお店で、ラウンジの熱気もよいお店です。その頃ダンスフロアではGET FREEの2人のDJがウォームアップで温めてくれて、そしてSUPER DEVICEのGaru君、Bluewater (Dai)、Duck Rockという流れでした。選曲も使用機材も皆違い、幅広い音楽性のDJ陣でした。Bluewater (Dai)は、この日のためにいくつかの曲をRe-Editしていたり、一本調子ではない幅広いテイストに幅広いBPMで楽しかったです。僕もその日Bluewaterに影響もあってか、頭の方は110BPMくらいからスタートして、この日は「ニューリリース8割:Oldskool Classic 2割」といった感じのセットでした。最近90年代中頃のハウスが個人的に再加熱で、DJ Dukeの"Blow Your Whistle"やDJ TONKAの"Flashback"などの少しリエディットしたものもこの日かけました。

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DJ Garu (左) Dai(Bluewater) (右) @SONIC

と言うわけで、今回もあっという間の楽しい時間でしたが、イベント後は松本駅前の居酒屋福で再び飲みに。僕は..... .. z..zzz.... 。翌日は主催のどんち君、プージ君、Dai君と僕とで浅間温泉の方にある「かどや」に手打ちそばを食べに行き、今回の松本での"Circus"は〆となりました。帰りのあずさの電車の中でもDaiくんとは、The OrbのJohn Peel SessionやJohn LennonのCold Turkeyのマイク・エフェクトの話、Live、Dexterの話と話題は尽きませんでした。あっという間のひとときでしたが、松本の皆さん、Dai君 (Bluewater)、どんち君とスタッフの皆さん... 今回も本当にありがとうございました。

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90年代の僕のDJ ... duck rock

posted on 2011.07.17

DJ Duck Rock

1990年代初頭ナイトクラブでのDJをスタート。DJセットでは、ハウス、ブレイクビーツ、エレクトロとその時代の最新のエレクトリック・ミュージックを軸に、時に60〜90年代のモンド、ロック、ニュー・ウェイヴ、インディーなどの音楽をアクセントとしてミックス。BPMや質感の異なるそれらの多様な音楽の組み合わせ、DJミックスさせていくそのスタイルは、現在も変わらずジャンルの違和感を越えユーモアに溢れている。1999年以降、現在のDuck Rockに名義を改め、DJにとどまらずリミックスやプロダクションも本格的にスタート。Jon Spencer Blues Explosion,Space Cowboy, Polysics, Tokyo Sluts, Ramrider, Digiki,Detroit7他からのオファーを受け、数々のリミックス作品を手掛けオフィシャル・リリースされてきた。2002年にはKSRよりMixCD'Sound Republic Vol.2 Mixed by Duck Rock' (KCCD-092)を発売。その後も複数のコンピレーションに参加を重ね、現在もリミックス等のプロダクションとDJとで平衡して活動している。
http://soundcloud.com/duckrockremixes
http://www.mixcloud.com/djmixduckrock/
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